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チューダー ブラックベイ セラミック 初めてチューダーでMETAS認証を受けた時計





最新のチューダー ブラックベイは、同社がこれまでに発表した中で最も技術的に優れた時計でもある。チューダー初、というよりオメガ以外で初めてMETASによる認証を獲得した時計なのだ。


チューダーはこのところ、ブラックベイ フィフティ-エイトは、18Kゴールドやスターリングシルバーバージョンなど、驚くべき勢いで新作を出し続けている。カルティエ 時計そのうえ、今回、もうひとつのサプライズを発表した。ブラックベイ セラミックである。これは、フルセラミックケースとセラミックベゼルインサートを備えたブラックベイで、新しいムーブメントであるCal.MT5602-1Uも搭載されている。


 この時計の最も注目すべき特徴は、目に見えない部分にある。2015年、オメガと共同で腕時計の新しい認証規格を開発したスイス連邦計量・認定局(METAS)の認証を受けた、チューダーの初の腕時計なのだ。METASの認証を受けるには、スイス製であること、COSCを取得ていることに加えて、さまざまなテストに合格する必要がある。具体的には、6つの姿勢差での精度検査、2つの異なる温度下、2段階の異なるパワーリザーブ残量状態(100%と33%)、防水性、パワーリザーブの長さ、そして最も重要な耐磁性のテストが課されるのだ。新しいブラックベイ セラミックは、少なくとも1万5000ガウスまでの耐磁性を備えており、日常生活における磁気に対する完全な耐性を実現した。


 この新しいムーブメントはオールブラック仕上げで、タングステン製の巻き上げローターも含めて、オールブラック仕上げとなっている。


 METAS認証のためのすべてのテストは、ジュネーブのチューダー本社で行われる。さらに、もうひとつ初の試みは、文字盤上にある。このモデルは、ブラックベイとしては初めて文字盤に「Black Bay」と記されている。HODINKEEのダニー・ミルトンは、「通常、文字盤には水深表示(なくなった)と『Chronometer Officially Certified』(なくなった)が書かれている。ダイヤル上の文字列が3行から2行になったことで、みんながより好む見た目になったと思う」と語った。

ファースト・インプレッション
 実は、セラミック製のブラックベイはこれが初めてではない。その栄誉は、2019年に開催された「Only Watch」オークションのためにチューダーが製作した時計に与えられたのだ(このオークションは2年に1度開催され、収益は筋ジストロフィーの治療やその研究に役立てられる)。その時計は「ブラックベイ セラミック ワン」という名で、35万スイスフラン(約4252万6000円)で落札された。しかし、今回のブラックベイ セラミックは、セラミック製のチューダー ブラックベイとしては初の通常生産モデルとなる。

 また、これまでMETAS認証を独占してきたオメガ以外に、その認証を取得した時計を製造するのは初めてのことである。


 チューダーがMETAS認証を取得した時計を製造することは、理にかなったことだと思う。ひとつには、チューダーが機械式時計の技術的な最先端にいることを意味し、他のブランド、特に50万円以下のスポーツウォッチやダイビングウォッチを製造しているブランドに対して、非常に強力な競争力のある価値提案をしている。
 また、チューダーと兄弟会社であるロレックスとの差別化も図られており、これは今後ますます重要になるだろう。チューダーは近年、クラウン(ロレックスの愛称)とは一線を画したデザインを提示するスタイルが確立されてきており、自社キャリバーシリーズは他とは異なる特徴を備えている。チューダーのムーブメント(ケニッシ社製)はいまやMETAS認証を取得しており、消費者にとって大きな利点をもたらすこととなったのだ。