記事一覧

“遠きにありて思うもの”にあらず。宇宙とツナガル時計

そもそも時を刻む行為そのものが天体の動きを視覚化したもの。月の動きを愛でるムーンフェイズにはロマンさえ漂う。翻って現代では、精度のため人工衛星と交信するまでに。時計を通じて遠い宇宙との“ツナガリ”を腕元に収める人智に改めて感じ入る。



左●OMEGA オメガ
スピードマスター グレーサイド オブ ザ ムーン “メテオライト”
ムーンウォッチに収まる“宇宙からの贈り物”
NASAのアポロ計画において、成功した6回の月面着陸ミッションすべてに携行された名作「スピードマスター」。“ムーンウォッチ”の異名を取る名作の偉業を称え、「宇宙」に関連するモデルが多く揃う。

なかでも本作は、アフリカ南西部にあるナミビアに落ちたとされるギベオン隕石の薄片をダイヤルに使用。酸によるエッチングが生み出すウィドマンシュテッテン構造は、ほかにふたつとない格子模様に。また、セラミックスベゼルや針、インデックスなど随所に配されるセドナゴールドは、宇宙空間に煌めく惑星のよう。セラミックスケース、44.25mm径、自動巻き。156万円/オメガ 03-5952-4400

中●VACHERON CONSTANTIN ヴァシュロン・コンスタンタン
フィフティーシックス・コンプリートカレンダー
規則正しい天体の動きを整然としたダイヤルで表現
月と曜日も表示するコンプリートカレンダーと月齢を表示するムーンフェイズを併載。天体の動きに基づくこれらの表示を、世界最古のウォッチメーカーの技術と機能美により表現されたのが、本作の美点だ。

左右対称に配置されたデイ&マンス、針式のデイト、6時位置のムーンフェイズの各表示は、オパーリンとサンバーストで仕上げ分けられたダイヤル上に完璧な美観を形成する。しかも、2018年の時計界の話題をさらった新コレクション「フィフティーシックス」に搭載されている点も見逃せない。SSケース、40mm径、自動巻き。250万円/ヴァシュロン・コンスタンタン 0120-63-1755

右●CAMPANOLA カンパノラ
コスモサイン
満天の星空を正確にまるごとデザイン
見上げた星空の美しさを、大胆にも星座早見表としてそのままダイヤルに閉じ込めた、「コスモサイン」の名に恥じない一本。日本の本州を東西に走る、北緯35度から見える全天星座を、14版も重ねた精緻な印刷で、漆黒の文字盤上に配置。

実に恒星1027個、星雲・星団166個もの星々を記した星座版は、時刻に合わせて時計表示と逆回転し、リアルタイムの星座を正確に表示する。黒文字盤のモデルでは、方位高度線をグレーにすることで、コントラストを落とし、視認性を高めるという工夫も凝らされている。SSケース、44mm径、クオーツ。28万円/カンパノラ


【関連記事】:スモール トップハンドルバッグ

時間と革新は絶えず進むもの。HYTのダイナミックな挑戦「H5」

流体が時を表示する
 液体で時間を表すという発想の起源は古く、紀元前16世紀頃には既に水で時間を計測する「水時計」が存在していたと言われている。現存最古のものは紀元前15世紀頃、古代エジプトで用いられていた水時計だ。これは容器に開けられた小さな穴から水が流れ出ることで水位が変化し、容器の内側に付けられた目盛りと水面によって経過した時間を測ることができるものだった。古代ギリシア人はこのような水時計をクレプシドラ(水泥棒)と呼び、裁判の時間測定などに使っていたようだ。
 その後ギリシア・ローマ時代を通じて水時計の技術は向上し、そのために発明された複雑な歯車機構はオートマタ技術へと繋がっていく。スーパーコピー時間の経過を可視化したこの水時計は、日時計と共に最古の計時器具であると考えられている。エジプト、ヨーロッパのみならず、「漏刻」と呼ばれるアジア版の水時計も存在していることを考えると、「時」という存在を計測し、変遷を確認するという行為がいかに人類の歴史の中で長く行われてきたことか想像できるだろう。



着色された流体は近い過去を記録し、透明な流体は近い未来を示す。この2つが出会う場所がメニスカス、すなわち現在。


43名の専門チームが革新を起こす
 HYTは科学、ハイテク、哲学、芸術、およびデザインを統合する生態系だと自らを表現する。時計の製造はスイス・ヌーシャテルで行われる。クロノードやルノー・エ・パピと協力した機械式時計における最高峰の技術と、医療・化学・物理学・宇宙工学などの様々な先端技術を融合し、1mmのプレキシガラス製のキャピラリー(毛管)の中で2つの異なる液体により時間を表示する、という世界初の技術は時計史に残る技術革新であり、HYTのすべての時計に搭載されている。

 今回発表された「H5」モデルは時間の流れとその経過、価値の両方に注目を集められるようなスタイルで時間を表示することを目指して作られた。ゆっくりとした2つの流体のせめぎ合いは、自然界の侵食を彷彿とさせる。オメガ スーパーコピー山々や渓谷、海岸を形成してきたのと同じように、HYTの時間に対する認識を形作るダイナミックなデザインだ。



対極性が新しいコラボレーション
 3年をかけて開発された501キャリバーは、機械工学と流体工学という矛盾が生じかねない技術の力関係を、巧みに操ることのできる機構の実現につながった。また技術面だけではなく、いつまでも見ていられるような透明感を持つデザインは、あらゆる角度からこの時計を鑑賞したくなる魅力を兼ね備えている。



機械式手巻き、特殊キャリバー501。41石。2万8800振動/時。パワーリザーブ65時間。SS(48.8mm、厚さ20.08mm)。50m防水。25個限定。791万円(税別)。


【関連記事】:愛媛県の最新ファッション情報

ミドー、美しいグラデーションダイアルが魅力の「コマンダー ブルーシェイド」を新発売

ミドーは、新しく「コマンダー ブルーシェイド」を発売する。ウブロ(HUBLOT)の腕時計製品一覧これは、ブラックPVD 加工が施されたブレスレット一体型ケース、ブラックとブルーのグラデーションダイアルが採用されたレトロな外観を持ちながらも、80時間ものパワーリザーブを誇る最新ムーブメントが搭載されたモデルである。

オールブラックのケースとグラデーションダイアルが織りなす、レトロで妖しい魅力にあふれたモデル



ブラックとブルーのグラデーションダイアルが美しい。1970年代のモデルをモチーフとしており、小ぶりなケースサイズや筆記体のロゴ、ブレスレット一体型のケースなど、随所にレトロなデザインが盛り込まれている。自動巻き(Mido Caliber 80)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ80時間。SS+ブラックPVD(直径37mm、厚さ 10.45mm)。5気圧防水。10万7千円(税別)
 ミドーは、同社を代表するコレクションである「コマンダー」より、「コマンダー ブルーシェイド」を発売する。同社のコレクションは、ローマのコロッセオやロンドンのロイヤル・アルバート・ホールなど、その多くが著名な建築物にインスピレーションを受けており、「コマンダー」も例外ではない。エッフェル塔をイメージした「コマンダー」は、1959年に登場し、今日に至るまでラインナップされ続けている同社の代表的なコレクションだ。

 新しく発売される「コマンダー ブルーシェイド」は、ブラックPVD 加工が施されたブレスレット一体型のモノコックケースが特徴的なモデルである。ダイアル外周をブラックとしたブルーのグラデーションダイアルは、モデル名でもある「シェイド」を表現したものである。ダイアル上のブランドロゴは、筆記体の旧タイプが採用されており、流線形のエレガントなフォルムやミラネーゼメッシュブレスレットと相まって、全体をレトロな雰囲気に纏め上げている。

 しかしながらレトロな外観とは裏腹に、搭載されているムーブメントは最新のものである。80時間ものロングパワーリザーブを誇る「Mido Caliber 80」は、ETA社のムーブメントをブランド専用にチューンナップしたものである。比較的手にしやすい価格帯でありながらも高性能なムーブメントを採用することができるのは、多くの優れたリソースを擁するスウォッチグループならではである。

 1918年に創業し、長い歴史を持つミドー。「コマンダー ブルーシェイド」は、同社が大事にしてきたトラディショナルなデザインと最新の技術の両方を堪能できるモデルだと言えるだろう。


【関連記事】:青森県の最新ファッションブランド

元レーサーのローラン・フェリエ 2021新作モデル『トゥールビヨン グランスポーツ』

スイスの高級時計メゾン「ローラン・フェリエ」は、ブランド創業メンバーがともに戦ったル・マン24 時間耐久レースへの出場40周年と、ブランド初のトゥールビヨンの誕生10 周年を祝し、独創的でスポーティーなスタイルが特徴の新コレクション『トゥールビヨン グランスポーツ』を発表した。


ローラン・フェリエ『トゥールビヨン グランスポーツ』
■手巻き。21,600振動/時。SSケース(直径45 mm)。100 m防水。世界限定12 本。22,800,000円(税別)。今夏発売予定。



ローラン・フェリエ氏は、今日では優れた独立時計師としてよく知られているが、40年前の1970 年代に遡ると、数々の一流カーレースの出場者名簿で見ることのできる名前だった。様々な伝説を残している”ル・マン24時間耐久レース”へ、7度の出場経験のあるローランは、1977 年にプロトタイプ2 のカテゴリーで優勝している。ローランが、レースドライバー仲間であり実業家のフランソワ・セルヴァナンと出会ったのはこの頃で、二人は1979 年にクレイマー・レーシング・チームのポルシェ935T に同乗してレースに参加し、見事3 位に入賞した。競争相手の殆どが専業のF1ドライバーであったことを考えると、二人の成績はいっそう注目に値する功績と言えるだろう。二人の情熱は薄れることなく、2009 年に時計ブランドとしてローラン・フェリエを設立するに至った。



一般的にトゥールビヨン機構を搭載した時計は、ダイアル側からその機構や動きを見ることが出来るが、ローラン・フェリエの場合、精度および調速機構の信頼性を保証するという本来の機能的目的を果たすために、裏蓋のシースルーバック仕上げを通してのみ見ることのできる設計になっている。
 19世紀の主要な高性能モデルからインスピレーションを受けたキャリバーの構造は、ロングブレード式のラチェット装置を組み込んだ手巻機構を採用。巻き上げの際に感じる心地よい感触と繊細な作動音からその良さが伝わってくる。ムーブメントにはルテニウムコーティングされたサテン仕上げが施され、よりスポーティーな雰囲気を醸している。このキャリバーに施された究極の仕上げは、トゥールビヨン・キャリッジの30カ所におよぶ鏡面仕上げや面取り仕上げに見ることができる。

アンジェラスから「U52 ルイス・カンポス・エディション」が登場

アンジェラスは、サッカークラブのスポーツディレクターとして活躍するルイス・カンポスとパートナーシップを結び、新作時計「U52 ルイス・カンポス・エディション」を発売した。随所にサッカーのモチーフを散りばめたこのモデルは、世界限定25本での販売となる。


随所にブルーカラーがあしらわれた「U52 ルイス・カンポス・エディション」。鮮やかなターコイズブルーのラバーストラップが目を引く。


敏腕スポーツディレクター、ルイス・カンポスとのコラボレーションモデル
 レアル・マドリードやASモナコ、LOSCリール・メトロポールなどのサッカークラブで、スポーツディレクターとして腕を奮ってきたルイス・カンポス。キリアン・ムバッペやニコラ・ぺぺといった逸材を見出し、若手発掘の達人として名を馳せる人物だ。今回、アンジェラスはルイス・カンポスとパートナーシップを結び、フライングトゥールビヨンを搭載した限定モデル「U52 ルイス・カンポス・エディション」を発売した。



ケースバックには、この時計が25本のうち何番目であるかを示すナンバーが刻まれている。ムーブメントを表裏のどちら側からも堪能できるのは、スケルトン仕様だからこその楽しみだ。
 9時位置のスモールセコンドには、サッカーボールをモチーフとしたデザインを施し、秒針ではなくサッカーボールが回転することにより秒数を表示する。また文字盤外周の60分スケールの目盛りには、サッカーの試合時間を測ることができるよう、アンジェラスのロゴが配されたゼロ位置から45分位置まで、三角形のマークが施されている。

 搭載するムーブメントは、フライングトゥールビヨンを搭載したスケルトンキャリバーA-300。同社のダイバーズウォッチ「U50」の技術仕様を採用し、300mの防水性能を備えている。ベゼルの青くカラーリングされた部分はラッカーではなく、ナノメートル単位のエングレービングで使用するレーザーシステムによって、青い光だけを反射するようケース表面の原子構造を変えることで実現している。チタンを採用したケースは、スケルトンムーブメントとともに時計本体の軽量化に寄与している。スポーツディレクターという、サッカーの表舞台を支える仕事にスポットライトを当てたこのコラボレーションモデルは、世界限定25本での販売となる。



アンジェラス「U52 ルイス・カンポス・エディション」
手巻き(Cal.A-300)。23石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。Ti(直径45mm、厚さ12.47mm)。300m防水。世界限定25本。472万8000円(税別)。


【関連記事】:都市文芸気腕時計